ラストドライブ

愛車を手放すことになりました。
三月の年度末を機に。

京都に越してきてからは、あまり乗る機会がありませんでした。
乗ろうと思えば乗れるのだけど、街中の運転がやっぱり怖かったので、少し億劫に感じていたのも事実でした。
だって、片道二車線の車道のど真ん中からおじいちゃんが出てきたりするんだもん!横断歩道もあるのに!
去年の春に車検で、手放すかどうしようか悩んだのだけれど、愛着があったので手放せなくて、高価だとわかっていたのに車検を通してしまいました。このタイミングで手放した方が賢いのは百も承知だったんだけど、やっぱり別れがたかったのです。
そして一年弱。ここに住む以上は車には乗らないなと自分でも納得できたので手放すことにしました。この一年は、わたしが心から納得して手放すのに必要な時間だったと思います。
維持費もかかるし、もう八年乗っている車なので寿命も後わずか。後わずかの人生を駐車場で止まっているだけなんて、かわいそうな気もしたのです。まだまだしっかり走れる子なので。

手放すと決めて、そしたら最後に二人でドライブに行きたかったので今日は出かけてきました。二人で行くならどこだろう、って考えました。熊野古道に行きたかったとか、淡路島の橋を渡って大塚国際美術館に行きたかったとか、いろいろあるんだけど、でも最後に二人で行くなら日本海が見たいと思いました。二人で初めて住んだ場所の近くにあった海。ベスト、を追求するならばその街に行くべきなのですが、さすがに新潟は遠すぎる。京都の日本海に行ってきました。

街中を走らなかったので、とても気持ちよいドライブができました。車の中でいつも聞いてた音楽をかけながら。やっぱり、わたし、運転が好きだなあと今更のように感じてみたりして。京都に来てから車の運転が怖くて仕方なかったんだけど、今日は純粋に楽しいと感じられました。交通量が少なかったし、歩行者にもほとんど会わなかったので。
新潟の山中で豪雨に会ったこととか、日本海に夕日を観に行ったこととか、うちの犬をお店から連れて帰ってきたのもこの車だったし、雪下ろしで泣きそうになったり、静岡のきらきらな海岸線を走ったり、小岩井牧場まで行ったり、伊豆でフェリーに乗ったり、いろんなことを思い出してなんだかしんみりしました。車に乗るまでは、わたしが泣く場所って家の布団の中だけだったのだけど、車に乗ってからは、海沿いに車を止めてハンドルに顔を伏せてよく泣いていました。

帰り道は本当に淋しくなりました。道路にある青い看板、京都までの距離が短くなるにつれて、なんだか走り終えてしまうのがもったいなくって。
朝7時に出かけたので、夕方までには帰り着いてしまいました。

今までありがとう。後はお店の人に引き渡すだけなんだけど、あと少し仲良くしてね。
次の持ち主にもかわいがってもらってね。

f0181030_20491847.jpg

帰り道に食べた黒豆ソフト。豆っぽい香ばしさはあるが、きな粉ソフトと言って渡されたら納得するかも。わたしの味覚は当てにならん。
[PR]

by kae_hon | 2009-03-08 20:49 | 日記

<< お役所仕事 はるばる来たよ日本海 >>